健康的で楽しいウォーキング・ライフスタイルを提案する「日本リフレッシュ・ウォーキング協会公式サイト」へようこそ!
日本リフレッシュ・ウォーキング協会公式サイト タイトル

>> Back

中高年層に多い山岳遭難
警察庁発表「平成16年山岳遭難の概況」による発生件数は1,321件、1,609人にのぼりました。前年度に比べて数は減っているものの、過去6年間連続で1,000件を越えるものとなっています。月別で見ると、夏の山歩き(7〜8月)に起こるケースが多く、この時期は特に注意したいものです。年齢別では60〜64歳を筆頭に、40歳以上の中高年層が全体の81.4%を占める結果が出ており、中高年における山歩きブームの裏側では、このような事実が潜んでいることに注目するべきでしょう。どのような状況で発生するか、ということを事前に心得ておくこと、万が一に備えた心構えが大切です。今回最も多かった発生状況は「道迷い」。続いて「滑落」、「転倒」となっています。

道に迷ったら登ること
多くの遭難者は下山中に道に迷います。迷ったことに気がついても下り続けてしまうことが原因。迷った地点まで登り返す気力も体力もなく、下りを続ければ人里に近づくだろうという思い違いをしてしまうのです。道に迷ったらまず登山道を戻ること。これが鉄則です。下山中でも登り返しましょう。歩いている途中で日が暮れてしまったら、無理をせず、安全な場所を見つけて露営するのが賢明です。こういった不測の事態に備えて、日帰り登山、又はハイキングでも通常の携行ギアに加えて、ヘッドライトと予備の電池、ロウソク、ライター、非常食、地形図、コンパスも必携しましょう。携帯電話はアクシデントが起きたときに迅速な救助が期待できます。必ず持参しましょう。又、寒さや雨から身を守るためのエマージェンシーブランケットはコンパクトで活用範囲大!

気の緩みが招く滑落、転倒
山でのアクシデントは疲れが出てくる下山中に起こりやすいもの。登りの時と同様、一歩一歩確実に足を運ぶように心がけましょう。目に見えて危険な場所では神経が集中しているので、滑落や転倒などは起こりにくいものです。なんでもない道でも、苔が生えていたり、濡れたりしている木の根、浮石などには特に注意して歩きましょう。

天候のアクシデント
午前中、夏の強い日差しにさらされた山の東南の斜面付近は、正午を過ぎる頃に上昇気流が強くなります。上昇気流は高度が上がるにつれ激しさを増し、入道雲を形成。この時、気象条件がそろうと夏季雷が発生します。夏季雷は一度発生すると、2〜3日間発生し続ける特徴があります。蒸し暑い真夏日や午前中から水蒸気で視界がぼやけてきたら要注意。又、真夏なのに秋空のように青く澄み切った空の時も注意が必要です。上空に冷たい空気が入ってきている状態で雷が発生する可能性があります。
早出、早立ちは夏山の鉄則です。午後2時〜3時頃までに下山するのが望ましいでしょう。それでも雷に遭遇したら?近くに山小屋や非難小屋があればいいのですが、それ以外で雷を避けるのに有効な場所は、大木や大岩の仰角45度以内、2m以上離れた所。姿勢を低くし、頭より高い位置に物をかざさないこと。又、地面には触れないよう、バックパックなどの上に座るようにしましょう。

スズメバチのトラブル
クマやマムシよりも恐ろしいスズメバチ。日本全土に生息しています。腹部は黒色、黄色、橙色のしま模様をしており、攻撃の先頭に立つ働きバチは3cmもの大きさがあります。特に被害が多いのはスズメバチの行動が活発になる夏。気がつかないうちに巣に近づいてしまい、数匹の偵察バチがまとわりつくようになったら要注意。払いのけるような刺激を与えず、走って逃げたりせず、静かにその場から離れるのが最善の方法です。又、頭や瞳など黒いものを攻撃する習性があるので、なるべく黒っぽい服装は初めから避けておきましょう。万が一刺されてしまったら、流水で幹部を洗い流し、毒を搾り出すこと。そして、できるだけ早く医師の手当てを受けるようにしましょう。


Back Number
>> 001  >> 002  >> 003  >> 004  >> 005  >> 006  >> 007  >> Back

お問い合わせ先:株式会社オン・ザ・ロード内 「日本リフレッシュ・ウォーキング協会」
〒461-0005 名古屋市東区東桜一丁目10-29 パークサイドビル栄4階
TEL.052-955-1138/FAX.052-955-1139 
JRWA
Copyright (C) 2000-2008 Japan Refresh Walking Association. All Rights Reserved.